『手のひらで松の木触ると、エライコッチャ~!』
『奇妙な手のひら消毒法に真剣に取り組むの巻』
こんにちは!当ブログの管理人☆【トモピコのおっぺけ物語】スットコドッコイ劇場の看板女優”トモピコ”です。
本日はお越しいただき、誠にありがとうございます♪
今日はトモピコがまだ幼い女の子だった頃のお話しです。
学校や学童保育からの帰り道、川沿いに松の木がずっと植わっていました。
小学校の1年生だった私とくーちゃん。いつも松の木沿いに歩きながら、お家までおしゃべりしたり、歌を歌ったりして帰ってたんです。
そんなある日のこと、恐ろしい出来事が突如トモピコに襲いかかります。
最後まで、ごゆるりとお楽しみ下さいませ。
くーちゃんとトモピコ
くーちゃんは4月生まれ、トモピコは12月生まれ、小学1年生にしたらこの8か月の生まれ月の違いが、知能や体格の差の大きな開きにも感じたりしますよね。
くーちゃんは1人っ子で、読書が好きな頭の良い女の子。大人慣れしていて立ち回りもうまく、確かにお姉さんっぽいのです。
一方、トモピコは落ち着きなくチョコマカ動きまわるけど、ムダな動きが多くて、なーんにも考えてない、天然チビすけ。
たいていは誰かの後ろからついていくトモピコ。他人任せで、あまり自分の意見を持たない。よく言えば、素直♪
かといって、家族や近しい人の中では、思い切り主張したりわがままだったり、厚かましいヤツだったりするんですよ。
自分の意見を持たないくせに主張したがるという、ここでもまたまた両極端で矛盾の多いトモピコキャラです。
そんな他人任せのぉ~♪あなた任せのぉ~♪トロ子ちゃん。これに人の顔色をうかがうオドオドが時々加わってね、たま~に切ないことになったりするわけなのよ。
そんなトロ子ちゃんあなたの周りにもいませんでした?
そんなトロ子をチョイとからかってみたくなったり、意地悪してみたくなる気持ちって、湧いてくることってありません?
そうなのよー、あたしってそんなターゲット。ゴォーーーンッ!
トモピコって優柔不断でドンくさいから、心ひそかに、おちょくりたいモードや意地悪モードを、人に誘発させるらしいんですよねぇ。
(あんさんには悪いけど、意地悪したくなる相手の気持ちもわかるわー。)
でしょーーーっ? 遺憾度200%だけど、私もわかるもん。。。ぶひっ。
その日もくーちゃんの話をあまり聞かずに、自分の世界に浸って、道沿いの松の木を「い~~ち、にぃ~~~、さ~~~ん」って数えながらポンポンと1本ずつタッチしてながら歩いてたのです。
手のひらで松の木を触るとエライコッチャ!
前を歩いていたくーちゃんが、突然トモピコの方を振り返ってこう言ったのです。
くーちゃん「ねえ、トモピコちゃん、知ってる? この木、触ったら大変なことになるねんよ!」
トモピコ「えっ?どうなるのん?」
くーちゃん「あのね、この木、毒があるねん。触った手のひらがね、すっごい痒くなって、お魚の鱗みたいになるねん。」と、眉をひそめてのたまう。
えぇーーーーーっ!それ、ホンマーーーーっ?
目ん玉が飛び出しそうになったトモピコ。たった今までトモピコワールドで機嫌よく遊んでいたのに、いきなり恐怖のどん底に!
青天の霹靂のトモピコは、大慌てでくーちゃんに助けを求めます。
「えーーっ、毒ぅぅぅぅっ!! 手のひらがお魚みたいになったらどうしよーっ?!怖いよーぅ!ねぇ、くーちゃん、どうやったら治るのん???」
くーちゃんは、大真面目な顔で落ち着き払って答えます。
「まず炊きたてのご飯をね、手のひらにのせて塗りつけるねん。これ絶対に炊き立てじゃないとアカンねんよ。それから、毎日やらなアカンねん。 」
トモピコはザ・真剣!なんてったってとてつもなく大変なことが自分の身の上にふりかかってきたんですからねー。
「うんっ!わかった。毎日炊き立てご飯を手のひらに塗るんやね!」
くーちゃんは更に恐ろしい話を続けます。だんだんと身振り手振りも大きくなって、熱が入った演説口調に・・・。
「忘れたらアカンよ。毎日ご飯で消毒せな、お魚のウロコが手にできて毒がまわるねん。そうなったら、最後には手ぇ切らな(いと)アカンようになってしまうねん!」
ひょぉぉぉぉぉーーーんっ!!怖すぎるぅぅぅぅーーーっ!
それにしても、くーちゃんの想像力、脚本力、素晴らしすぎて脱帽です\(^o^)/
ブラボー、ブラボー♪めっちゃ笑えるぅ~。
もうね、彼女は松の木肌を見て、その模様から魚の鱗を連想したと思うんですよね。
そんなくーちゃんの作り話とはつゆ知らず、トモピコはくーちゃんの言葉を本気で信じて、毎日ご飯で手のひらを消毒すると、かたくかた~く決意するのでありました。
手のひらの炊き立てご飯は熱かった
早速その日の夜、トモピコは母サチコにコトの一部始終を話しました。
「ママ、あのね。今日私ね、松の木いっぱい触ってん。くーちゃんが言うにはね、、、
~~かくかく云々で(中 略)~~
手の平に松ノ木の毒がまわったら手ぇ切らなアカンようになるねん。だから、今日から毎日炊き立てのご飯で絶対に!ぜったいに!ずぇったいに!手のひらを消毒せなアカンねん!」
仕事から帰ってきて座る暇もなく、台所で忙しく晩御飯の支度をしているサチコが、こんなワケのわからん「まつのき小唄」ならぬ「松の木消毒」の話にまともに付き合っていたとは到底思えません。
ですが、母サチコのいいところはね・・・。
子供を放任☆母のテキトー主義が良かった?!
サチコは「ご飯がもったいない」とか「毒なんてまわらないからご飯で消毒しなくていいよ」とか一切言わなかったのです。
「ふーん、そうなんやね。」と言っておしまい。母はいい意味で放置放任主義なのよね。
まー、その時のサチコは、目の前の野菜を炒める作業や、沸騰しつつある味噌汁の鍋に集中していて、テキトーにしかトモピコの話を聞いていなかったこと間違いなし!
だけど、とりあえずはトモピコの手のひら消毒に協力してくれたのよねー。
「ご飯が熱いから、火傷せーへんように気をつけるのよ。」と言って、黙って見守って(放置して?)くれました。
そりゃ~もう、炊き立てご飯の熱いことといったら、これこそ命がけデス。
トモピコはご飯をお皿に広げて、フーフーと冷まします。が、冷ましすぎてはイケマセン。
だって炊き立てご飯じゃないと松の木の毒が消毒できないっ!(と信じている)ので、とりあえずガマンできるギリギリの温度まで下がったら、ただちに手のひらでご飯をモミモミしながら消毒開始☆
(ご苦労さ~ん♪)
ホンマにご苦労さんやわぁ。トモピコちゃんは、なんと健気でいたいけな少女なんでせう・・・。
とまぁ、こんな風に松の木の毒を、ご飯で一生懸命消毒するトモピコでありました。
松の木の樹皮なんて毒があるどころか、今や優れた抗酸化効果のあるサプリメントとして売られてるくらいなんですけどねー。
当時を振り返って思うに、母サチコがご飯で手のひらを消毒することを阻止せず、黙って、トモピコのやりたいようにやらせてくれたことがすっごく良かったのよ~。
目の前のことに忙しいサチコは、多分ほとんどトモピコの話が聞ける状態じゃなかったと思うんだけど、ある意味、親の「無関心」やら「テキトー」からくる放置・放任は、「干渉」の対極のところにあるんだと思うのね。
サチコがトモピコを放っておいて、好きにやらせてくれたからこそ、「毒がまわったらどうしよう・・・」という幼い心が納得して、恐怖心から解放されたとトモピコは思っているのですっ!
そんなわけで、トモピコにとっては「死んじゃう」くらい深刻かつ緊急事態だった「ご飯消毒」も、一度やったら、もうスッキリコンコン\(^o^)/
(さすが、子供やな~)
まぁね~、それ以降思い出すこともなく、ご飯消毒をしたのは後にも先にもソレ一回こっきりでございまする~♪
安心というか、安堵というやつですねぇ。
このことを、トモピコはサチコにとても感謝しておりまするぅ~~~\(^o^)/
子供も大人も、あなたも私も、ムダに見えたり、どうでもいいような日常の中の”やりたい”を実際に行動してみることはとーーっても大切☆
(で、松の木の毒はどないなったん?手の平に魚の鱗できたん?)
いーーえっ!あの日から今日にいたるまで、手のひらに鱗が出てきたことは一度もごじゃりません。
松の木の樹皮は、「ピクノジェノール(フラバンジェノール)」といわれて、その抗酸化効果がメッチャ優れているサプリメントとして、以前から効果が注目されていますよね。
あの頃ピクノジェノールの効力を知っていれば、トモピコも今頃もーーーっと!松の木(の樹皮)と仲良しになって、アンチエイジングできてたかなぁ~♪
(そりゃ、ないわっ!)
うん。そら、ないわなぁ~。どうでもいいけど、ある意味、くーちゃんはスゴイ!って思うわけさ。
幼いあの日、「毒」って表現したけど、松の木の樹皮に何かを感じ取ったのかもしれないもんね。だって、ピクノジェノールって、ホンマにいいと思うもん、私♪
あ、でも、それなら松の木を最初にポンポン触っていた、トモピコもスゴイ!ってことになるけどさ。
ま、ピクノジェノールの話はおいといて・・・。子供ってホントおもしろいよねー♪ハンパないイマジネーション・ワールド。
実際、大人の方が、リアルで過激な心配の妄想するのが大得意ですけどね。
はいっ、そんなこんなで、毒で鱗状になった手を切る妄想を掻き立てて、ご飯モミモミで事なきを得た、トモピコのおっぺけ物語でしたとさ。
本日のスットコドッコイ劇場、楽しんでいただけましたでしょうか。
今日も最後までおつきあい下さいまして、どうもありがとうございました\(^o^)/
またのご来場をお待ちしておりま~す☆